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イチロー5の0「へこみました」/WBC

イチローは二飛に終わり打球を見上げる。左から2人目は原監督
イチローは二飛に終わり打球を見上げる。左から2人目は原監督

<WBC・第1ラウンド:日本4-0中国>◇5日◇A組◇1回戦◇東京ドーム

 イチロー目覚めず。1番で先発したイチロー外野手(35=マリナーズ)は外野にも球を飛ばせず5打数無安打に終わった。練習・強化試合で打率1割3分と不振を極め、本番に入ってもバットは湿ったまま。これで実戦では16打数連続無安打となった。打線も5安打で全員プロで臨んだ大会では最少タイ。3回に3番青木宣親外野手(27)が先制打、5番村田修一内野手(28=横浜)がサムライジャパン初アーチとなる左越え2ランを放ったが、7日第2戦(韓国か台湾)の大一番に不安を残した。

 初陣を白星で飾ったナインが続々とベンチ裏に出てきた。どの顔も安堵(あんど)の表情を浮かべながら帰路に就いたが、たった1人とり残された男…。それがイチローだった。偶然にもドーピング検査を受けていたためだが、勝利の瞬間から1時間半後に姿を現したイチローは自嘲(じちょう)気味に口を開いた。

 「へこみましたねぇ。だって最後にドーピング検査ですよ。流れが悪いですよ」

 4万人のファンがサムライジャパンの勝利に酔いしれた。しかし、その一方で、日本が世界に誇るアスリートに熱い期待をかけている分だけ、5打数ノーヒットのバットマンに一抹の不安が大きく膨らんだのも事実だった。

 開幕戦でイチローに用意されたのは「1番」だった。東京ドームはフラッシュの嵐で歓迎したが、メジャーで慣れた定位置に戻っても答えは出なかった。一ゴロ、三ゴロ、二ゴロ、遊ゴロ、二飛…。ついに会心の当たりも、外野に打球が飛ぶことさえもなかった。原監督は「イチローにいろんな打順はないと思う。1番ないし3番です。十分に3番でやれる力は持ってるが、慣れたポジションでスタートしてもらおうと考えた」と説明したが、その期待に応えることはできなかった。

 いったいイチローに何が起きているか。本人は「力みますよ。でも力むって気持ちがですよ」と答え、自ら打撃フォームを示して「ここでは力まない。でも気持ちは力んでました」と暗に技術的なスランプを否定。そして、現時点での心境について、独特の言い回しをしてみせた。

 「焦るってどんな感じなんでしょう。ドーピング検査でオシッコが出ない焦り…。これは結構焦るよね。90ミリ出さないといけないときに85ミリしか出なかったら本当に焦る。でもそういう焦りとは全然違う」

 イチローはこのゲームの結果をもって“オシッコの出ない自分”に例えた。近いうちに勢いがつくはずと考えているのだろうか、冗談を交えながら振り返ったのだ。「もどかしい? もちろんです。なかったら野球辞めますよ」。3回に7番褚夫佳の右中間への打球を背走でジャンピングキャッチした守備は光るが、イチローは攻守でサムライジャパンの命綱。本人が気丈に答えているのが唯一の救いだ。【寺尾博和】

 [2009年3月6日7時50分 紙面から]

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