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復刻:岩隈侍ジャパン救った6回無失点

日本、キューバ破り決勝Tへ!
日本、キューバ破り決勝Tへ!

<WBC・第2ラウンド:日本5-0キューバ>◇18日(日本時間19日)◇1組◇敗者復活2回戦◇米カリフォルニア州サンディエゴ、ペトコパーク

 神様、仏様、岩隈サマサマだ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第2ラウンド敗者復活戦で、日本がキューバを5-0で下し、準決勝進出を決めた。先発した岩隈久志投手(27=楽天)が、がけっぷちの重圧をはねのけ、6回を散発5安打無失点。低め低めにフォーク、シュートを集め、わずか69球のエコ快投をみせた。岩隈は中4日で23日(同24日)の決勝に救援待機する。第1回大会同様、土壇場からの世界一奪取が見えてきた。

 最大のピンチを平常心と技術で乗り越えた。岩隈の目がキリリとつり上がった。敵の失策から2点が転がってきた直後の4回裏、2死から四球とヒットで一、三塁のピンチを招いた。打席には前の打席で二塁打された左のアンダーソン。カウント2-2から2球続けてファウルにされたフォークだが、自分の得意とするボールにこだわった。

 岩隈 自分1人で野球をやっているわけではない。守ってくれる野手もいるし、僕の後ろを投げる人もいる。それ(フォーク)しかないと思いました。

 勝負の7球目。セットに入ってから捕手城島のサインに2度、わざと首を振った。さらに1度、プレートを外す細工も加えた。打者心理を惑わせた絶妙の「間」だ。ワンバウンドさせたボールを空振りした瞬間、右手でグラブをたたき、雄たけびを上げた。

 5安打されたが、1イニングの連打は許さなかった。初回8球、2回9球、3回11球。右打者7人の相手に対し、内角シュートを多投、抜群の制球で右打者のひざ元にシュートを沈ませた。18個のアウトのうち15個が内野ゴロ。濃霧のペトコパークに「霧なんでフライを打たせないようにしました」。大舞台でも、この冷静さだ。

 岩隈 早いカウントで打ってくるのは分かっていた。内角をうまく利用できました。(15日キューバ戦で)松坂さんが良い投球をして勇気をもらいました。

 外の直球に強いキューバ打線。リーチの長い相手に対し、内角の制球さえ間違えなければ、とらえられてもファウルになる。松坂の登板翌日、2人はウエートトレーニング場で一緒に汗を流して打者のイメージを語り合っていた。偶然にも同じ6回を5安打無失点。組織力の勝利でもあった。

 昨夏の北京五輪では、代表入りが確実視されていながら落選した。当時、岩隈の前で五輪の話題を持ち出すことはタブーとされるほど。必要とされなかった悔しさと意地で両リーグ最多の21勝、勝率8割4分の成績を残し、04年のアテネ五輪以来の日本代表に返り咲いた。背番号20はアテネと同じだ。

 負ければ終わりの試合に「プレッシャーはありました」と告白したが、北京落選の男が危機を救う「国民的ヒーロー」になった。

 大会規定により、次回登板可能になるのは中4日を置いた23日(日本時間24日)の決勝戦。ダルビッシュの後の救援にスタンバイする。

 岩隈 気持ちを切らさず、いつでも行けるようにしっかり準備をしたい。

 サムライジャパンが、万全の投手力で決戦の地ロサンゼルスに乗り込む。【山内崇章】

(3月20日付日刊スポーツ)

 [2009年3月24日15時54分 紙面から]

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