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決勝V打イチロー「ごちそうさまッ」

イチロー(中央)は原監督(左)と笑顔。右は松坂(撮影・加藤哉)
イチロー(中央)は原監督(左)と笑顔。右は松坂(撮影・加藤哉)

 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)24日(日本時間25日)=四竈衛、木崎英夫通信員】第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を遂げたサムライジャパンのメンバーが、一夜明けたこの日、同市内のホテルで共同記者会見を行った。決勝の韓国戦で決勝打を放ったイチロー外野手(35=マリナーズ)は「最終的に侍になれた」と振り返る一方で、「おいしいところだけいただきました」と、軽妙にあいさつした。会見後、侍ジャパンは同地で解団した。

 壇上で原監督の隣に座るイチローは、終始、やわらかな表情だった。「イチローです。おはようございます」で始まった優勝一夜明け会見。緊張感とは無縁の、リラックスした顔で今大会を振り返った。

 イチロー 個人的には最後まで足を引っ張り続けました。韓国のユニホームを着て、キューバのユニホームを着て、最後にジャパンのユニホームを着ることができました。おいしいところだけ、頂きました。本当に、ごちそうさまでした。ペコリと頭を下げると、一瞬で爆笑を誘った。

 第1ラウンドから調子が上がらず、リーダーとしての責任感にさいなまれた。他国のユニホームを着た、と表現するほど、貢献できていないことを痛感した。だが、終わってみれば、決勝の韓国戦で延長10回表に勝ち越し2点打。前夜の試合後に残した「神が降りた」以上に、この日の「ごちそうさまでした」こそ、イチローの本音だった。

 イチロー 侍ジャパンというネーミングからハードルを感じました。私アイドル、と言いながら、かわいくないやつは最低で。侍がですね、最終的に勝てなかったら、こりゃかっこつかんぞという中で、自らハードルを上げて、最終的に侍にはなれたこと。大変よく思っています。ホッとしています。

 その一方で、世代を超え、日本野球の強さの要因も、プロのアスリートとして冷静に分析した。2月の宮崎合宿でチームが始動して以来、タレント集団を統率するリーダーとして注目を集めてきた。だが、合宿前、首脳陣からの主将就任要請を辞退したように、イチローが必要とするチームとして共通認識は、別の次元にあった。

 イチロー 向上心です。チームには強いリーダーが必要という安易な発想があるようですが、今回のチームにはまったく必要がなかった。外からはリーダーのように言われたが、全くそんなことはなかった。それぞれが強い向上心を持っていれば、必要ない。むしろ、そんなものはない方がいいと思いました。

 「リーダー不要論」は、プロ集団としての理想型。結果論ではなく、それほどチームとしてのプロ意識、自己犠牲の精神レベルは高かった。

 重圧と戦い、苦しみながらも、最高の形で終わった。会見後は、プライベートジェット機でマリナーズのキャンプ地ピオリアへ移動。「燃え尽き症候群」を心配する声にも、「それは大丈夫でしょう」と受け返した。公式戦で待ち受けるのは、残り2本に迫った張本勲氏の通算3085安打、そしてメジャー記録の9年連続200安打。希代の打者が、「おいしいところ」を、逃すはずはない。【四竈衛】

 [2009年3月26日9時0分 紙面から]

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