今日24日のオーストラリア戦で先発する前田健太投手(24)が、本番前最後の実戦で不安を振り払う。3月3日のWBC1次ラウンド2戦目、中国戦の先発が内定している右腕は「内容よりも結果。(本番前は)これが最後の登板なので、いろいろと試して良い結果で終わりたい。不安を持ったまま大会に入ることがないようしっかり抑えたい」と意気込んだ。

 右肩に不安を抱えて臨んだ宮崎合宿では軽めの練習に終始した。先発した17日の強化試合で直球は130キロ前後。それでもこの日は「コンディションはベストに近い」と言った。山本監督も、本人の言葉を信じ、中国戦の先発を任せる方針を変えていない。

 ただ現時点で前田健の状態は不透明で、好調の沢村拓一投手(24)がキーマンに浮上してきた。今日の壮行試合では前田健に続く2番手で登板予定で、中国戦では「第2先発」として起用される可能性が高まっている。中国戦を任される2人の仕上がりが注目される。