ボクシングのWBC世界ミドル級8位村田諒太(29)が、初の世界ランカー戦を原点回帰の「攻撃的スタイル」で乗り越える。5月1日にWBO同級14位ダグラス・ダミアオ・アタイジ(24=ブラジル)と対戦が決まり、9日に都内で会見。「殴って倒す」と豪快なKO決着を誓った。

 世界戦も視野に入れる15年の初戦。初の世界ランカーとの一戦を前に、村田は迷いのない表情で言葉に力を込めた。

 「プロに来て、テクニックを覚えなくてはいけないと思って、そっちばかりに走りすぎていた。もともと自分はおとなしいタイプではない。少し汚いことをやってでも勝ってやろうという性格。ボクシングは殴り合い。何としても勝つという気持ちで戦う」

 経験を経ての原点回帰だ。13年8月のデビューから順調にキャリアを重ねているが、直近の5戦目、6戦目は続けてKOを逃した。ディフェンスへの意識が強くなるあまり、持ち味の攻撃が影を潜めた。KOを期待するファンの声も多く、「いろいろ考えた」。たどり着いたのは、五輪を制したかつての戦い方だった。「これまで前に出て勝ってきた。殴って倒す。それがボクシングの魅力。今回は倒しに行く」と言い切った。

 迎え撃つのは、WBCラテン同級王座を保持するアタイジ。好戦的なブラジル人を村田も「パンチを振ってくる危ない選手」と警戒する。それでも「いい根性試しになる。世界ランカーと戦ってみれば、どれだけ世界に近づいているのかも分かる」と歓迎だ。

 フィジカルトレーニングにも時間を割き、体は見た目にも一回り大きくなった。辰吉丈一郎、畑山隆則という壮絶な打ち合いを演じた2人の王者の名前を挙げ「そういうボクシングを見て自分もスタートしている」。本能のファイトで相手をなぎ倒す。【奥山将志】