新日本で人気急上昇中の飯伏幸太(32)が3日、都内の事務所で5日、両国国技館大会で挑戦するIWGPヘビー級選手権の公開調印式に臨んだ。曲芸師のような空中殺法を繰り出すイケメンレスラーは、高田延彦以来、史上2人目というIWGPジュニア、ヘビーの王座獲得という偉業にチャレンジする。

 飯伏は、1・4東京ドーム大会での中邑戦と、その直後に日テレ系で放送された「行列のできる法律相談所」で今年のブレークしそうな注目の人NO・1に選ばれたことでその人気に火が付いた。3月にはテレビ出演や取材依頼が20件を超え、4月はそれを上回る勢いで「疲れ方がすごい」と音を上げるほどだ。

 小学5年でプロレスを好きになり、6年までで当時のプロレス技全てをマスター。小学校卒業の翌日に、西日本プロレスの入団テストを受けたほど。高校卒業後、一時就職したが、レスラーへの道を諦めきれず04年にDDT入団。その実力が認められ、13年に新日本とダブル所属になった。調印式で王者AJスタイルズを前に、飯伏は「IWGPヘビー級を取るためにヘビー級に転向した。ここで取れなかったら、いつチャンスが来るか分からない」とベルトへの決意を示した。【桝田朗】