ボクシングの新旧世界王者が仕上げのスパーリングとなった。

 WBA世界ライトフライ級王者田口良一(28=ワタナベ)が、20日に横浜市内の大橋ジムへ出稽古。元世界2階級制覇王者八重樫東(32)と5回のスパーをこなした。田口は5月6日に東京・大田区総合体育館での初防衛戦で、クワンタイ・シッモーセン(30=タイ)を迎え撃つ。今回出稽古は予定になかったが3日間で15回。プレスをかけるもかわされたが「出稽古していい緊張感で集中できた。調子はよくなかったが、試合で最高に仕上がれば」と話した。

 八重樫は5月1日に同会場で再起戦を控えるが、変則的で足を使うスタイルで翻弄した。「田口は強くなってます。オーラも出てきた。向こうが王者なのに来てもらって申し訳ない」と、人の良さを発揮して頭を下げていた。