辰吉寿以輝(18=大阪帝拳)が、豪快なワンパンチKOを決めた。プロ2戦目となる4回戦で岡村直樹(26=エディタウンゼント)と対戦。2回に痛烈な左フックがさく裂し、2分28秒KO勝ち。2週間前に車と接触して左肩と左膝を痛めて左フックを練習できなかったが、本番では強烈パンチで相手の記憶も吹っ飛ばした。元世界王者辰吉丈一郎(45)の次男として注目を集めるが、4月のデビュー戦に続く2回KO勝ちを飾った。
至近距離で左フックがさく裂した。2回2分すぎ。寿以輝はクリンチする相手をふりほどいて、左腕を豪快に振るった。岡村のあごを打ち抜いて、その後頭部をマットまでたたきつけた。レフェリーのストップ直後に、相手コーナーからタオルが舞う。ド派手な一発KOで観客を狂喜させた。
「感触はまあまあ。(連続KOは)うれしいです」
実は2週間前に自転車に乗っていて車と接触。左膝と左肩を打撲した。そんな不安を乗り越えた。岡村は「最後はちょっと覚えていない」と言うほどだ。
パンチ力が自慢だが、目もいい。視力は左右ともに1・3で、相手の攻撃を見切ってリターンパンチを当てることに秀でる。この日の反撃も左のカウンターから。「相手のパンチは見えていました」と振り返る。
父と同じデビューから2戦連続2回KO勝ち。12キロの減量に苦心したこともあり、9月にWBC同級王者山中の前座を務める計画は見送りの可能性が高くなった。アクシデントを乗り越えた寿以輝は「次はスカッと勝ちたい。今日は打たれたので」と技術の向上を誓っていた。【益田一弘】
◆辰吉寿以輝(たつよし・じゅいき)1996年(平8)8月3日、大阪・守口市生まれ。幼少期から父丈一郎の手ほどきを受けて競技に親しむ。14年11月にC級ライセンスを取得し、今年4月に2回KO勝ちでプロデビュー。167センチの右ボクサーファイター。

