WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(22=大橋)が、5月8日に東京・有明コロシアムで同級1位ダビド・カルモナ(メキシコ)と2度目の防衛戦を行うことが16日、発表された。国内2位タイとなる世界戦5戦連続のKO勝利に意欲を見せつつ、次戦以降の他団体王者との統一戦も熱望した。
堂々の中盤KO宣言だ。ランキング1位との指名試合も、会見に臨んだ井上は自信に満ちた表情で言った。「倒しづらいタイプだが、内容で見せつけてKOにつなげる。中盤ぐらいに倒すイメージを持っている」。元旦から始動し、すでにスパーリングは60回以上を消化。父の真吾トレーナーも「最近は良い意味でボクシングが暴力的になってきた。ガードの上からでも打ち崩す力強さがある」とさらなる進化を約束した。
プロ8戦目で史上最速の2階級制覇を達成するなど、衝撃的なキャリアを重ねる中で、大記録も視界にとらえた。14年4月の世界初挑戦から前回のV1戦まで4試合連続でKO勝利中。今回もKOとなれば、世界戦の連続KO記録は内山、長谷川、山中に並ぶ歴代2位タイとなり、具志堅氏の「6」に王手をかける。井上も「偉大な記録。頭の中に入れながら組み立てたい」と意欲を示した。
会見後に報道陣に囲まれると、V2戦後についても思いを口にした。無敗のWBC王者クアドラスの名前を自ら挙げると「向こうも自分とやりたいと言っているようだし、ぜひやりたい。スーパーフライ級で1番だと証明したい」と他団体王者との統一戦を熱望した。本場米国のプロモーターからもオファーを受けるなど、22歳の若き王者の動向には世界から注目が集まる。大橋会長が「ビッグマッチにつながる第1歩」と表現した16年初戦で、井上が格の違いを見せつける。【奥山将志】

