WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)が6回1分1秒、TKO勝ちで4度目の防衛に成功した。前WBA世界同級王者河野公平(36=ワタナベ)と対戦。6回に強烈なカウンターの左フックでダウンを奪うと、再開後に一気の連打。2度目のダウンを奪ったところでレフェリーが試合を止めた。初の日本人との防衛戦に完勝した井上は戦績を12戦全勝(10KO)とし、来年のビッグマッチ実現を期待した。

 大橋ジムの大橋会長は、待望される29歳のゴンサレスとの対戦について「待てるなら1年」と“期限”を口にした。井上の体重を鑑みた発言で「今日の出来も7割。できるだけベストな状態でやらせたいので」と説明した。井上も「できるだけ早くやれれば」と望んだ。また、同会長は八重樫に「頭きちゃったな~」と一言。八重樫が最終回まで戦わなければ、予備の試合をはさみ、井上がジム1000試合目の記念試合になるはずだった。「華々しかったのにな~」と嘆いていた。