ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)が13日、春先に予定されるV5戦に向けたスパーリングを横浜市内のジムで開始した。

 日本バンタム級14位勅使河原弘晶(輪島功一スポーツ)と4回を消化。「実戦を2カ月半やってなかったので」と出来には首をかしげて振り返ったが、勅使河原が「化け物でした。ヘッドギアがなければ失神していた」という強烈なパンチを見舞うなど、「怪物」ぶりは試合勘不足は感じさせず。2月には砂浜などで走り込む1週間の熱海合宿を敢行しており、「足腰はしっかりしていた」とその効果は実感していた。

 今後は定期的なスパーリングを組み、試合へ調整していく。この日のスパーリングを見た大橋会長は「初のスパーリングにしては、動きは素晴らしかった。本人は辛口だけど、だから強いんですよね」と目を細めた。V5戦も面白く、鮮烈となりそうだ。