ボクシングの元WBC世界フライ級王者五十嵐俊幸(33=帝拳)が1日、東京・後楽園ホールでWBO世界フライ級10位カルタヘナ(米国)とフライ級10回戦を戦い、3回49秒負傷引き分けに終わった。

 相手の頭とぶつかって左目上をカット。症状を重く見たレフェリーが試合を止めた。WBOのフライ級1位につけ、4年ぶりの世界王者返り咲きが見えていた前哨戦での悪夢。帝拳ジムの浜田代表は「眼窩(がんか)底をやって(骨折して)いる可能性がある。何もやらないまま終わってしまった」と無念さを代弁した。