世界初挑戦のWBA世界スーパーバンタム級8位久保隼(26=真正)が「ベッカム・カプセル」でベルトを奪取する。9日にエディオンアリーナ大阪で同級王者ネオマール・セルメニョ(37=ベネズエラ)に挑む。両者は6日、神戸市内のジムで予備検診に臨んだ。

 身長で久保が8センチ上回る176センチ、リーチも4センチ超の180センチ。さらにすでにリミット(55・3キロ)まで1キロを切っているという久保は練習はせずジムに常設の酸素カプセルに直行。02年のサッカー日韓W杯でイングランド代表のベッカムが、ケガ回復のために利用したことで名をはせた通称「ベッカム・カプセル」。普通は数十分の利用だが、久保は「3時間ぐらい寝れます」。たっぷり酸素を吸い、息切れすることなく王者を打ちのめす。【実藤健一】