同級1位小西伶弥(23=真正)が同級2位谷口将隆(23=ワタナベ)を2-0(96-94、96-94、95-95)の判定で下して新王者についた。

 試合前にはそぶりを見せなかったが、「やる前から正直、ほんとに重圧でした。相手はアマエリートで正直、ホントに強くて、心のなかでびびってました」と試合後のリングで本音をもらしたが、試合展開は逆に「重圧」をかけ続けて勝利をつかんだ。

 前半から前進を続けると、谷口が接近戦につきあい始めた6回以降に勝機がきた。5回終了時点の途中採点では1-2と劣勢だったが、ここから挽回。粘り強くボディーブローを軸に手数で勝り、激しい打ち合いを制した。「全然うまいボクシングはできなかったけど、体力と手数しかないと心の中で決めていました」と全精力を長所に注ぎ込んでの戴冠となった。

 小西は13勝(5KO)、谷口は6勝(4KO)1敗となった。