WBA世界スーパーフライ級10位村中優(31=フラッシュ赤羽)の世界初挑戦は失敗に終わった。

 イエメン生まれの同級王者カリド・ヤファイ(27=英国)の初防衛戦に挑んだが、2回には左フックの連打に右ヒザをつくダウンを喫した。この回はクリンチでしのぎ、その後は打ち合いもあったが決定打は奪えず、王者に試合を支配された。王者が8回にローブローで減点、終盤は疲れも見せたが、大差の0-3で判定負けした。

 村中は15年に2度の計量失敗で資格停止処分も受けていた。今回は階級を上げたこともあり、リミットを400グラム下回る51・7キロでクリアしていた。「大和魂と故郷の薩摩魂を爆発させる」と話し、トランクスの前の部分に「薩摩魂」、後ろに「大和魂」の文字があった。しかし、採点は118-108が1人、119-107が2人と、減点がなければ2人が王者にフルマークの完敗だった。日本人の英国での世界戦はこれで4戦全敗。村中は25勝(8KO)3敗1分け、ヤファイは22戦全勝(14KO)となった。