ボクシングのWBA世界スーパーフライ級10位村中優(31=フラッシュ赤羽)が13日、世界初挑戦で完敗した。英国バーミンガムで同級王者ヤファイ(英国)の初防衛戦に挑んだが、2回に左フックでダウンを喫す。その後も試合を支配され、大差の0-3で判定負け。日本人の英国での世界挑戦は4戦全敗となった。

 王者はローブローで減点がなければ、ジャッジ2人はフルマークだった。ダウンは「バランスを崩し」右ひざをついただけも、前に出ると左ボディーで圧倒された。「情けない。すごい外からのボディーは初めて。最初から最後まで効いた」。イエメン生まれの地元のヒーローにはね返された。

 15年に計量失敗で資格停止になったが、今回はリミット以下でクリア。トランクスの前に「薩摩魂」後ろに「大和魂」を刻んで気持ちを表したが「強かった。これが世界王者と思った」。18歳でプロを目指し鹿児島から10万円を手に上京。恩師や妻子も現地で声援を送ったが夢はかなえられなかった。