プロボクシングのWBC世界ライトフライ級王者ガニガン・ロペス(35=メキシコ)が、5月20日に東京・有明コロシアムで対戦する同級4位の拳四朗(25=BMB)に強い警戒心を示した。

 16日、東京・新宿区の帝拳ジムで公開練習に臨み、軽めのスパーリングやパンチングボールを打って順調な調整ぶりをうかがわせた。挑戦者の印象について「すべてにおいて注意しないといけません」と厳しい表情で口にした。

 拳四朗が父寺地永(ひさし)会長の教えでボクシングを始めたように、ロペスも祖父と父が元ボクサーだったという。「ボクシング一家」の対決となるため、ロペスは「祖父のスタイルを父が引き継ぎ、私も父のスタイルを引き継いでいる。拳四朗もボクサーの血が流れていると思う」と対戦が楽しみな様子。

 昨年3月、木村悠(帝拳)に判定勝ちして以来、2度目の来日。ロペスは「今回は世界王者として来日できた。世界王者のままメキシコに帰りたい」と防衛成功に自信をみせていた。