WBC世界フライ級1位比嘉大吾(21=白井・具志堅スポーツ)が日本初の13戦全勝全KOで世界王座を初奪取した。減量失敗で王座を剥奪された前同級王者ファン・エルナンデス(30=メキシコ)から6度のダウンを奪い、6回2分58秒、TKO勝ち。92年の平仲明信以来、25年ぶりとなる沖縄出身の世界王者が誕生した。

<比嘉大吾(ひが・だいご)アラカルト>

 ◆生まれ 1995年(平7)8月9日、沖縄・浦添市。保育園まで水泳と体操の教室に通う。宮城小2年から野球を始め、宮城ドリームズに所属。6年で主将、市内大会で創部初の優勝。仲西中でも野球部で主将。家族は両親と兄。

 ◆具志堅に憧れ 中学3年の時、具志堅用高会長の現役時代のKO映像をテレビで見て触発され、宮古工でボクシング部へ。国体8強が最高成績。通算36勝(8KO・RSC)8敗。身長160・5センチの右ファイター。

 ◆プロ転向 高校卒業後に上京し、白井・具志堅スポーツに入門。14年6月にデビューし1回KO勝ち。15年7月にWBCユース・フライ級王座を奪取。16年7月に東洋太平洋フライ級王座も獲得。

 ◆趣味 主に食べ歩き。試合後は家族で築地ですし店に行く。散歩も好きで、お台場をウオーキングする。