王者シーサケット・ソールンビサイ(30=タイ)は、4階級制覇の前王者ローマン・ゴンサレス(30=ニカラグア)を4回KOで返り討ちした後、セミファイナルで圧勝し、米デビューを飾った対抗団体WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(24=大橋)との対戦にも意欲を見せた。

 試合後、リング上でインタビューに応じたシーサケットは、ゴンサレスに2-0判定勝ちでタイトルを獲得した3月の初戦から、倍のトレーニング期間を設けて試合に臨んだことが勝因だと強調。「初戦は、2カ月の準備で試合をした。今回は4カ月、準備した。KO勝ち出来ると分かっていた」と胸を張った。

 次の挑戦者は、前座の挑戦者決定戦で2代前の王者で2位のカルロス・クアドラス(28=メキシコ)に3-0で判定勝ちして挑戦権を獲得した、3位のファン・フランシスコ・エストラーダ(27=メキシコ)が濃厚だ。リポーターが「モンスター井上の試合を見た。どちらに興味がある」と聞くと、シーサケットは「誰でもいい。誰も怖くない」と笑みを浮かべた。