バルセロナ五輪の柔道男子78キロ級金メダリストでプロ格闘家の吉田秀彦が10日、総合格闘技への転向問題で去就が注目される石井慧(国士舘大)について「まだ若いし、柔道を辞めるのはもったいない。やれるところまで柔道をやった方がいい」と話した。

 自らは柔道で現役引退後に、五輪金メダリストで初めてプロ格闘技に参戦。この日、神宮球場で行われたプロ野球のヤクルト-巨人23回戦で始球式を務めた吉田は「まさかこのタイミングで言うとは。柔道を続けながら格闘技にも挑戦するというのが一番いいとは思うが、今はそれができない」と話した。その上で「どれくらい柔道が強いのかやってみたい。柔道でなら、勝負したい」とリングではなく畳の上での勝負を熱望した。