12日のWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦(神戸ワールド記念ホール)の会見と調印式が10日、神戸市内のホテルで行われ、王者長谷川穂積(28=真正)と同級1位の挑戦者ブシ・マリンガ(南アフリカ)が出席した。

 これが8度目の防衛戦となる長谷川は、3年ぶりとなる地元神戸開催だけに、いっそう力がこもる。「コンディションは最高。試合を楽しみたい」と語った。

 一方、世界初挑戦となるマリンガは「この試合をずっと待っていた。コンディションもいい」とタイトル奪取を誓った。

 試合はWBCルールに従いフリーノックダウン制で行われ、グローブは8オンスの日本製が使用される。

 王者のオスカー・ラリオス(メキシコ)に再挑戦する粟生は東京都内のホテルで「倒すつもりで練習してきた。それを試合で実行するだけ」とKO決着に自信をのぞかせた。

 当初は王者が赤、挑戦者が黒のグローブを使う予定だったが、ラリオス陣営が「黒を使いたい」と主張し、急きょ両者が黒で戦うことになった。ラリオスは「勝つことにこだわる」と落ち着いた表情で話した。