<プロボクシング・全日本新人王決勝:ミニマム級>◇20日◇東京・後楽園ホール

 三田村拓也(26=ワールドスポーツ)が福原辰弥(本田フィットネス)に判定勝ちした。中盤からパンチのタイミングが合い始め、足を使いながらカウンターを的確にヒット。5回にはバッティングで左目上が腫れるアクシデントに見舞われたが、そのまま逃げ切った。

 中大卒業後、1度は建設会社に就職したが、大学時代のライバルたちがプロで活躍しているのを見て、プロ転向を決意した。会社を辞め、現在はパチンコ店でバイトしながら夢を追いかけている。月収は約3万円、下がったが、悔いはない。「世界とか先は見ていないけど、日本チャンピオンになりたいという気持ちはある」。脱サラボクサーが、次なる夢を口にした。