<風香祭:東京大会>◇23日◇東京・新木場1st

 RING◇385人

 風香(25)が父・政秀さん(小学校校長)、兄・元気さん(前奈良市会議員)との抗争に決着をつけた。07年3月に突如始まった柿本家の内紛。年1回リングに上がるたびに、大地(26=DDT)とのプロレスラー兄妹タッグでこらしめてきたが、大地が首の負傷で長期欠場中のため、今回は闘牛・空(フリー)をパートナーに迎え、完全決着戦に臨んだ。プロレスは素人の2人だが、政秀さんがマスカラスばりのダイビングクロスボディーアタックを、元気さんは一本背負いで風香を投げ捨てる。しかし、最後は空の牛乳噴射から風香が丸め込み6分6秒、元気さんからエビ固めで3カウントを奪取。2年9カ月にわたる因縁の対決に決着をつけた。父と兄が「闘牛・空は家族じゃない」と自分たちの反則勝ちをアピールし「風香引退後は我々が風香祭を盛り上げる」と勝手に宣言したが、リングアナを務めた母・信子さんが「長男と父が何かほざいていますが、このグダグダ劇場はみなさんの温かいご支援のもと、やっと成り立ってきました。十分わかっております。本当にありがとうございました」と締めくくり、柿本家劇場に幕を下ろした。