ワタナベジムに入門した実績十分のキューバ人ボクサー、同国の元ジュニアアマ王者バロディア・カレロ・フェルナンデス(31)が2日、東京・後楽園ホールで行われたB級(6回戦)のプロテストを受験した。アマ通算150勝13敗で、シドニー、アテネ両五輪バンタム級金メダルのWBA世界スーパーバンタム級暫定王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)と同じジム出身で友人関係にある。

 日本人女性と結婚し、東京・六本木のキューバ料理店「ラ・カリベーニャ」でシェフに専念。「豚肉の煮込みと黒豆の炊き込みご飯が得意メニューです」というバロディアは約6年のブランクを乗り越え、再びボクシングにカムバックしてきた。演歌歌手の山川豊(52)が特別トレーナーを務め、スーパーフェザー級でのデビューを目指している。

 3日に合格発表があり、9月30日に後楽園ホールでデビューする見通し。プロテスト合格後もシェフとの両立でボクシングを続けるバロディアは「まずは日本王者を目指したい」と口にした。