初代タイガーマスクの佐山サトル(53)が20日、都内で会見して、来月4日に「初代タイガーマスク基金」を設立することを発表した。昨年暮れから始まった匿名でランドセルなどを寄付するタイガーマスク運動。佐山は「プロレス界は力道山先生の昔から、ジャイアント馬場さんもアントニオ猪木さんも寄付をしてきた。ブームになったとき、自分は目立ってはいけないと控えてきた」と言う。

 ところが今年3月に東日本大震災が起きたことで状況が変化した。被災地を訪れたことで、タイガーマスク運動がこれからも続く起爆剤となるべく基金の設立を決意した。「恵まれない子どもたちの援助や、日本と外国の子どもの交流をバックアップしていきたい。自分は30年前に初代タイガーマスクとしてデビューしたときから、覆面を脱いだら養護施設の子どもたちに援助するアニメ『タイガーマスク』の伊達直人の心を持つように心掛けてきた」と話した。

 顧問には初代タイガーマスクの生みの親である元新日本プロレス営業本部長の新間寿氏(76)も名を連ねている。