世界ボクシング評議会(WBC)スーパーバンタム級名誉チャンピオンの西岡利晃(36=帝拳)が13日、現役引退を表明した。東京都内で記者会見し「ボクシングをやり切ることができた。大満足のボクシング人生でした」と述べた。今後は関西でジムを開く予定。

 10月に米国で行われた王座統一戦で世界ボクシング機構(WBO)王者のノニト・ドネア(フィリピン)に敗れた。引退の決断について「(相手が)ドネア以外なら今でもチャンピオンになる自信はある。でもドネア戦以上の感動はないし、モチベーションもない。それが一番大きな理由」と説明した。

 兵庫県出身の西岡は1994年にプロデビュー。2008年9月に5度目の世界挑戦でWBC同級王座を獲得。7度防衛し、ことし3月に日本人で初めて終身タイトルの名誉王者に昇格した。戦績は47戦39勝(24KO)5敗3分け。