全日本プロレスの秋山準(44)が6日、横浜市内の全日本合宿所で会見し、新社長への決意を示した。

 秋山は7月1日に新会社を設立し、社長に就任予定。運営会社の全日本プロレスシステムズの現オーナー、白石伸生氏から商標登録などを引き継ぐ交渉を進めている。「団体の借金もあるし、全日本史上最悪の状態からのスタートになる。全日本を選手、社員、ファンの元へ取り戻したい」と社長となった理由を説明した。

 当面は、事務所を借りる資金も節約し、合宿所を使用するという。目標は初代社長の故ジャイアント馬場さん。「娘が生まれたときに、抱っこしてくれて『お前、この子にずっと笑顔でいさせてやらないといかんよ』と言われた。今になって、それが社長の仕事だと分かった。そこが目標」と言う。

 社長就任を巡っては家族会議も開き、妻からは猛反対にも遭った。それでも娘の「今までぜいたくさせてもらったから、いいよ」の言葉で決意を固めたという。「全社員一丸となって、新日本と並び立つところまでいきたい」とかつての栄光を取り戻すべく、大きな目標も口にした。