WBA世界フライ級王者の坂田健史(28=協栄)が「打倒格闘技」で5度目の防衛を目指す。大みそかに、広島サンプラザホールで同級2位デンカオセーン・シンワンチャー(タイ)と対戦することが20日、発表された。当日はTBS系列で、格闘技イベント「Dynamite!!」の直前の放送が有力。内容、視聴率ともに格闘技を上回ることを誓った。

 「2つの拳で殴り合う技術、12ラウンドを戦い抜く精神力を見せたい」。無尽蔵のスタミナで終盤になるほど手数が増える坂田のスタイルは、短いラウンドのK-1では味わえない魅力がつまる。出身地・広島での初の凱旋(がいせん)試合。広島は故金平正紀前会長の故郷でもあるだけに「白黒をはっきりつけたい。視聴率も格闘技を超えたい」と意気込んだ。