胃がんを克服した藤原喜明(59)が復帰戦で壮絶に散った。18日、東京・後楽園ホールで行われた昭和プロレスに出場。メーンで初代タイガーマスクと昨年9月25日、泉州力戦以来約1年3カ月ぶりの試合だった。昨年10月に胃がんを摘出。腹部に約30センチの手術あとが残る中、果敢に勝負を挑んだ。だが、強烈なキックを20発以上受け続け10分15秒、レフェリーストップ敗戦。「昨年の10月、私は死を覚悟しました。皆さんのおかげでリングに復帰できました」と涙を流した。