特例でのボクサーライセンス申請期限が切れ、日本では試合ができなくなっている元WBCバンタム級王者の辰吉丈一郎(38)と日本ボクシングコミッション(JBC)が28日、兵庫県高砂市内で初めて意見交換した。辰吉側は本人と、るみ夫人、義兄の徳丸俊逸氏が出席。JBCの安河内剛事務局長は所属する大阪帝拳ジムが国外でも試合を禁止したいとの意向を持っていると説明したほか、WBCと提携している米国の医療機関の専門的な検査を受けるように提案した。

 辰吉は「5年も試合をしてなかったので、今はどんどん試合をしてコンディションを上げていくことが大事。検査の意味は分かるけど、決断はできない」と話した。安河内事務局長は「JBCのライセンスを持たない選手なので、どこまで介入できるか」と語った。