WBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(28=真正)が8度目の防衛戦で迎え撃つ同級1位マリンガ(29=南アフリカ)より、リーチで19センチも劣っていることが分かった。9日、神戸市内での予備検診で判明したもの。身長は2センチ低いだけだったが、思わぬ“格差”に「間違いちゃいます?」と3度も藤田ドクターに突っ込んだ。

 それでも、王者に動揺はなし。驚異的な差はマリンガの指の長さが一因だったが「どうやっても腕は伸びないし、ボクシングに勝てば問題ない」。脈拍も50を切り、スタミナの不安もなし。「自分ができる100%の努力はしてきたので、それが出れば勝てる」。約4年間、世界の頂点に立つ王者には自信がみなぎっていた。