日本プロボクシング協会の新会長に、大橋秀行副会長(44=大橋ジム会長)の就任が決まった。23日に熱海市内で顧問を含めた理事会を開催。89年から7期務めてきた原田政彦会長(66)の勇退を受け、満場一致で大橋会長が選出された。任期は来年4月1日から3年。東日本ボクシング協会の会長職も、同時に2期目に入ることも決まった。

 大橋新会長は「女子も含め9人の世界王者がいる。人気は上がっている。今がチャンス」と意欲を示した。現役時代に日本の世界挑戦連敗を21でストップ。不況下にも「ピンチは大好き。攻めていく」。07年に東日本協会会長就任と同時に日本協会副会長となった。この3年で推進したジュニア、女子、ヘビー級のさらなる強化、活性化を図るつもりだ。

 プロ野球名球会のような「世界チャンピオンの会」の設立構想も披露した。日本から59人の世界王者が誕生し、「組織化して盛り上げてきたい」。また、東日本協会は今年、白井義男氏が日本人初の世界王者となった5月19日をボクシングの日に制定、後楽園ホールでのイベントを計画している。【河合香】