17日にWBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(30=ワタナベ)に挑む同級13位アンヘル・グラナドス(35=ベネズエラ)が12日、都内で練習を公開した。リミットが58・9キロの同階級では珍しい184センチと長身の挑戦者は終始、不気味な雰囲気を醸し出した。

 文字通り「大きな壁」となる気配を漂わせた。練習後に内山が所属するワタナベジムの渡辺会長がリーチを測ると、内山より15センチも長い194センチと判明した。身長差も13センチ。長身だから減量は厳しいのではとの質問には、報道陣の前で体重計に乗って答えた。5日前で59・5キロと順調ぶりを示しガッツポーズ。「万全でやってきた」と笑顔で語った。

 5年前から母国ベネズエラで庭師の仕事をしている。2000メートル級の高地で週5日、仕事の合間に走って強化してきたスタミナは、5日前にして約1時間半の練習をすることでもアピールした。「内山に怖さは感じていない。私は勝ちに来たんだ」と、挑戦者から不敵な笑みは消えなかった。

 練習を視察した渡辺会長の話

 内山の方がパワーもパンチも上。実際に見て、どんな選手か確認できたので、すごく良かったね。ビデオで見たときより今日見た方が、やりやすそうだなと思った。KOも狙えますね。