<プロボクシング:村田諒太プロ3戦目8回戦>◇22日◇マカオ・ザ・ベネチアン・コタイアリーナ

 ロンドン五輪男子ミドル級金メダルの東洋太平洋、日本同級1位・村田諒太(28=三迫)が、海外プロデビュー戦を白星で飾った。元WBCラテン・スーパーウエルター級王者カルロス・ナシメント(36=ブラジル)と73・4キロ契約体重8回戦で激突。冷静な試合運びで4回43秒、3戦連続となるTKO勝ちを収めた。

 村田をサポートする帝拳ジムの本田会長は、最短10戦目で世界挑戦させる可能性を口にした。冷静沈着に攻めてTKO勝ちした内容に「普通の選手の5、6戦分の経験を積んだ。こだわっていないが、10戦目の世界戦があるかも」と評価。会場のあるホテルの興行担当から、女性イベントダンサーの1番人気が村田だと伝え聞き「スター性もあるね」と絶賛した。9月もトップランク社主催のシンガポール興行、来春は米ラスベガスで元6階級制覇王者パッキャオの試合の前座で米デビュー見通し。同会長は「来年が勝負だね」と話していた。