元2階級制覇王者でWBA世界バンタム級2位の亀田興毅(24=亀田)が、日本人初の3階級制覇に挑む。「亀田祭り」(26日、さいたまスーパーアリーナ)で、同級5位アレクサンデル・ムニョス(31=ベネズエラ)と同級王座決定戦を行うことを亀田プロモーションが3日、発表した。WBAが承認し、日本ボクシングコミッション(JBC)にもWBAから仮承認の連絡が入った。

 興毅は3月にWBCフライ級王座統一戦でポンサクレック(タイ)に判定負けし王座陥落。1階級上のスーパーフライ級に転級したが、WBAではバンタム級にランキングされた。同級王者モレノ(パナマ)はスーパー王者に昇格し、正規王座と同級1位は空位。亀田陣営は王座決定戦実現のため同級3位ロレンソ・パーラ(ベネズエラ)と交渉したが、JBCがWBAから受けた説明では、ベネズエラコミッションの予備計量でパーラが規定体重を超過したため出場が認められず、最終的にムニョスとの交渉がまとまり、承認された。

 ムニョスは02年にセレス小林からWBAスーパーフライ級王座を獲得。名城信男や川嶋勝重らと世界戦を行うなど日本ジム選手には7戦全勝した。08年に2度目の王座陥落をし、今年2月に引退を表明したが、10月に8回判定勝ちで現役復帰している。