日本相撲協会は3日、元大関千代大海の佐ノ山親方(40=本名須藤龍二、大分県出身)が同日付で年寄「九重」を襲名し、元横綱千代の富士の前親方が死去した九重部屋を継承したと発表した。

 元千代大海の九重親方は1992年九州場所初土俵。激しい突っ張りを武器に99年初場所で初優勝し、場所後に大関へ昇進した。優勝3度で、大関在位65場所は魁皇と並んで歴代最多。2010年初場所限りで引退し、九重部屋付きで後進の指導に当たっていた。

 九重部屋は北の富士、北勝海を含めた3横綱を輩出。千代の富士の31度を筆頭に、部屋別の優勝回数では52度でトップを誇る。7月の名古屋場所の番付では、幕内千代鳳関ら6関取など力士13人が在籍した。