春日山親方(元幕内浜錦)が、先代親方の岩永祥紀氏(元幕内春日富士)に年寄名跡証書の引き渡しを求めた訴訟の控訴審は20日、東京高裁で和解協議が開かれ、日本相撲協会の年寄総会が行われる26日の午前に次回が行われることになった。

 相撲協会は26日午後の年寄総会で、全親方と人材育成業務の委託契約を結び直すことにしており、年寄名跡証書の預かり証が必要。次回で和解が成立しなければ預かり証を持てない見通しの春日山親方は「何も話せることはありません」と述べるにとどめた。8月の1審判決で、春日山親方は証書を所有するための対価として1億7160万円の支払いを命じられた。