大関霧島(30=音羽山)の今場所後の横綱昇進が、事実上絶望的となった。先場所は12勝3敗で優勝同点。今場所は成績と内容も問われる中、前日には過去10戦全敗だった横綱大の里を破って流れをつないだが、過去5戦で1勝4敗と合口の悪かった関脇安青錦(22=安治川)に肩透かしで敗れて3敗目。優勝争いも一歩後退し、審判部からも厳しい見方が示された。

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真っ逆さまに落ちた。頭で当たった霧島は左をのぞかせ、すぐに前へ出た。取組前、師匠の音羽山親方(元横綱鶴竜)は「立ち合いで自分の流れで行けるかどうか」と見ていた。入りは悪くなかった。押し込まれたわけでもない。だが、安青錦に左を差され、肩透かしに振られ、一瞬で土俵の景色が変わった。

支度部屋では報道陣に対応せず、言葉を残さなかった。5日目に平戸海、9日目に美ノ海と平幕に2敗。前日12日目は過去10戦全敗だった大の里を初めて破ったが、同じ2敗だった安青錦には届かなかった。3敗目。重い黒星となった。

取組後、浅香山審判部長(元大関魁皇)は今場所後の昇進について、明言こそ避けながら「厳しいとは思う」と話した。残りを全勝して12勝とした場合、来場所の綱とり挑戦につながるかについても「まだ終わっていない。これからだと思う」とするにとどめた。九重審判副部長(元大関千代大海)も「過去の成績はいいものを出していますが、大きな1敗だなと思います」と受け止めた。

この日は床山の床大が56歳の誕生日。霧島は取組前、ホラン夫人との電話でそれを知り、「おめでとうございます」と声をかけていたという。日頃から支える存在に、綱とりをつなぐ白星を届けることはできなかった。

14日目は横綱豊昇龍戦。過去の対戦は12勝13敗。今場所後の昇進は厳しくなっても、残り2番の内容まで軽くなるわけではない。横綱戦で何を見せるか。霧島はまず、土俵で返すしかない。【山田遼太郎】

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