よもや13日目に、7敗同士の大関戦が実現してしまうとは…。今場所の大関陣の不振ぶりを象徴する取組が、13日目に組まれた。

この日は正代(30=時津風)が翔猿との取り直しの一番に勝ち、何とか5勝目(7敗)を挙げ、負け越しの崖っぷちに踏みとどまった。だが御嶽海(29=出羽海)が関脇阿炎に元気なく押し出され7敗目。この両大関が13日目に「負けた方が負け越し」の一番に臨むことになった。

日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も、これには落胆のコメント。「御嶽海は、いい時は力を出せるが、こういう時は粘り強くなれない。修行が足りないということ」と御嶽海の一番が終わった後に話した後「明日は正代戦。優勝争いの大関戦なら(ともかく)負けた方が負け越し。寂しいよね」と看板力士の名が泣く不調ぶりに、落胆の色は隠せないようだった。