AKB48島崎遥香(21)が、体調不良を押して座長の責任を果たした。東京・新宿ピカデリーで21日、主演映画「劇場霊」(中田秀夫監督)の初日舞台あいさつに出席。急性胃腸炎で38・8度の高熱と嘔吐(おうと)に悩まされていたが、「劇場版 私立バカレア高校」以来、2年ぶりの主演作とあって、本人の強い希望で登壇した。

 島崎は右肩の出たワンピースに、緑のストッキング姿という大人っぽいスタイル。ほおは紅潮し、時折、つらそうに下を向いたり、せきをし、ファンや登壇者を心配させた。それでも、笑顔で「こんなにもたくさんの方にお越しいただいてうれしい。(ホラー)映画は初主演なので気合が入っています」と気丈にあいさつ。撮影中のエピソードを問われると、「監督が頭にタオル巻いていた。靴の色といつも一緒だった。合わせていたんですか?」と中田監督に質問するなど、鋭い観察眼で驚かせた。

 一方で、島崎への負担を減らすため、予定されていたファンからの質問コーナーは急きょ、中止された。あいさつが終わると、ファンから「ぱるる~!」と大声援を受け、何度もおじぎをしながら降壇した。この日午前に行われたMOVIXさいたまでの舞台あいさつは、島崎が欠席。MOVIX亀有で予定されているあいさつは、島崎だけ欠席する。

 映画はロシア、中国、シンガポールなど世界11カ国で上映されることが決定した。中田監督は「アジア圏が強いですね」と驚いていた。