AKB48が8日、グループ結成10周年を迎えた。東京・秋葉原のAKB48劇場では、現役と卒業生を合わせた総勢171人のメンバーで「AKB48劇場10周年記念特別公演」を開催した。

 NPO法人秋葉原観光推進協会の泉登美雄事務局長と、石原直幸副事務局長はAKB48の躍進と「秋葉原イズム」が重なってみえるという。石原氏は「秋葉原は昔から、新陳代謝が活発な場所。同じ電気製品でも、家電→オーディオ→パソコンと、変遷してきた。常に『いい商品をより安く』の精神でお客さんと接してきた」と話す。「AKB48の影響もあって、今はアイドルの劇場も増えました。いい商品だけでなく、いいアイドルを育てるというのがはやっていますね」。

 AKB48も、大胆なメンバーの入れ替えや総選挙、じゃんけん大会の導入など斬新なアイデアを次々繰り出して、新陳代謝してきた側面がある。泉氏は「秋葉原は『エンドユーザーのために、他とは違うことをして違うものを作りたい』と思う人が集まるところ。AKB48にも、そういう部分があるのではないでしょうか」と話した。