来年2月に卒業コンサートを行うAKB48小嶋陽菜(28)が21日、東京・秋葉原のAKB48劇場で「小嶋陽菜好感度爆上げ公演」を開演した。近年は、年に数回しか劇場公演に出演していなかったが、「このまま卒業じゃ好感度が良くないから、最後に印象を良くしよう」と、ブラックジョークを逆手に取って新企画を立ち上げた。

 ユーモアにあふれる小嶋らしいアイデアだ。AKBが大ブレークを果たす前は、劇場公演に毎日出演していた。05年12月からの1年目は年間216回も出演していたが、ソロ活動も忙しい昨年は5回。今年は、たった3回だった。「ファッション誌とかのお仕事をしてるだけじゃ、私のうちわを持って応援してくれるおじさんたちには恩返しできないし」と客をイジりながら、自ら曲目や出演メンバーを決めたプロデュース公演を起こした理由を説明した。

 公演では「これが私の原点の曲です」と、真顔で劇場デビュー時のユニット曲「スカート、ひらり」から歌い出すも、従えた6人は、グループのお笑い担当のメンバーたち。「おいおい、ちょっと待って! 昔、私があっちゃん(前田敦子)やともちん(板野友美)の神セブンでやってた曲なのに、今日のメンバーは全員ショボイじゃん!」と、寸劇で笑わせた。小嶋のセンターシングル「ハート・エレキ」など16曲全てに出演して、ファンを堪能させた。

 2月22日には、東京・代々木第1体育館で「こじまつり~小嶋陽菜感謝祭~」と題した、卒業コンサートに代わる特別イベントを準備している。【瀬津真也】