68人が犠牲となった2004年の新潟県中越地震から10年を迎えた23日、被害に遭った各地域で追悼行事が相次ぎ開かれた。

 AKB48が、新潟県中越地震で土砂災害に見舞われた小千谷市の小千谷市総合体育館で復興ミニライブを開いた。渡辺麻友(20)高橋みなみ(23)ら15人が、最新シングル「希望的リフレイン」や「桜の花びらたち」などを熱唱した。

 都道府県新潟県在住のチーム8からは佐藤栞(16)が出演した。小学1年生で被災した佐藤は、自宅が川の増水で浸水し、祖父の会社や仮設住宅で約2年間生活した。「震災から10年、見事に復興した故郷でライブができるなんて夢みたい」。「掌が語ること」ではソロも任され「復興支援ソングを地元で歌う機会を持てて感動した」と話した。

 AKB48が、新潟県中越地震被災地で支援活動を行うのは初。11年から東日本大震災被災地を訪ねる活動を続けており「中越にも笑顔を届けて」という小千谷市のラブコールに応えた。峯岸みなみ(21)は「これからも呼んでいただければ行きたい」と約束した。