第65回ベネチア国際映画祭に出品された北野武監督の「アキレスと亀」が28日夜(日本時間29日未明)、映画祭の主会場で公式上映された。地元観客らの拍手や絶賛を受けた監督は、満足した様子を見せた。

 映画の主人公と同じ、赤いベレー帽をかぶった熱狂的な地元ファンらが詰め掛ける中、北野監督は出演した女優樋口可南子と会場前の赤じゅうたんに登場。

 音声トラブルで上映が遅れるハプニングもあったが、上映中に笑いと拍手が何度も起きる盛り上がり。終了後は会場を埋めた観客からスタンディングオベーションを受け、監督は照れながらも笑顔で応えていた。

 芸術を追求する画家夫婦の物語に、会場を出た観客からは「天才的」「非常にいい」と絶賛する声が相次いだ。

 北野監督も手応えを感じた様子で「エンディングで拍手がじわじわと出てきて(1997年に最高賞に輝いた)『HANA-BI』の時と同じ雰囲気」と話した。樋口も「ブラボーと言ってもらえて鳥肌が立った」と興奮気味だった。