2006年のベネチア国際映画祭に正式出品された映画「パプリカ」などで知られるアニメーション映画監督の今敏(こん・さとし)さんが24日死去した。46歳。北海道出身。葬儀・告別式の日取りは未定。

 武蔵野美術大に在学中の1985年、漫画家としてデビュー。90年ごろからアニメ映画を手掛けるようになり、人情喜劇やサスペンス、ファンタジーなど幅広い作風で「パーフェクトブルー」や文化庁メディア芸術祭大賞受賞の「千年女優」などの作品を発表。ベネチアのコンペティション部門に出品された「パプリカ」(筒井康隆さん原作)は、現実と妄想が入り交じった世界を最先端の技術で描き話題を呼んだ。

 最近は新作アニメ「夢みる機械」の製作に当たっていた。