【カンヌ(フランス)17日=木下淳】カンヌ国際映画祭に参加中の香川照之(42)と藤谷文子(28)が当地で取材に応じ、香川が長男政明君(4)を俳優業に進出させるプランを明かした。香川の父は歌舞伎俳優市川猿之助で、母は女優浜木綿子。実現すれば6代にわたって同じ道を歩む。2人が主演した「TOKYO!」が世界50の国と地域で配給される見込みになった。

 7年ぶりにカンヌを訪れた香川が、20年後のカンヌ再訪の夢を思い描いた。映画祭の「ある視点部門」に出品された「TOKYO!」(今夏公開)のレッドカーペットに夫人と政明君を伴って参加。父の晴れ舞台を体感させた長男について「息子の将来ですが、実は俳優になることが最低条件だと思ってます。20年後、僕がおじいちゃんになって、息子に連れてきてもらいますよ」とインタビューで明かした。

 父は猿之助、母は浜、祖父は3代目市川段四郎で息子も役者になれば6代にわたる。香川によると、豪快に泣き笑うことのできる感情表現の豊かさが政明君の魅力。スタジオでの撮影には、できる限り連れて行くという。「このまま成長してくれたら(俳優として)面白いはず。既に僕の仕事が何か分かってるみたいですし」。

 04年の誕生直後には「普通であることの偉大さを知る普通の子供に育ってほしい」と話したが、接するうちに期待が膨らんだようだ。具体的ではないが、子役デビューの計画も視野に入れており、今後が注目される。

 また、主演した日仏韓オムニバス映画「TOKYO!」が世界50の国と地域で配給される見込みになった。既にフランス、ドイツや韓国、台湾など15の国と地域と契約を締結。配給元によると、最終的に50を超える可能性が高いという。00年の「歩く、人」、01年にグランプリを獲得した中国映画「鬼が来た!」に続き、カンヌで新作が高評価されたことについて「思ってた以上に評価された。以前のカンヌと違うのは主演として参加していること。重圧を感じますね。文明化が実は不幸せなんじゃないかっていう流れの現代にふさわしい作品だと思います」とアピールした。