落語家林家しん平(52)が監督した映画「深海獣レイゴー」がこのほど完成した。大の怪獣ファンで特撮落語まで手掛けるしん平だが、一昨年「ゴジラ

 ファイナルウォーズ」でゴジラが終了。「大手映画会社が製作しないなら自分がやる」と怪獣映画製作に名乗りを上げ、原作・企画・監督を一手に引き受けて念願の映画を実現させた。

 戦艦大和と南方の島の伝説怪獣レイゴーとの対決を描くもので、杉浦太陽、黒部進らが出演している。レイゴーのデザインを手掛けたのは「ゼイラム」の雨宮慶太監督で、「ローレライ」を担当した特撮スタッフが参加した。製作費は約1億円。しん平は「当初の製作会社がつぶれたり、スポンサー探しに苦労した。この映画のため1年半寄席を休んで、離婚もしたけれど、大人にも見てもらえる映画になったと思う」。あおもり映画祭、宮崎映画祭などで上映した後、8月2日に池袋・新文芸坐で上映される。