主演映画「花より男子ファイナル」で、今年の邦画実写映画1位の興収77億円を記録した、女優井上真央(21)の次回作が1日、分かった。来秋公開予定の映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」(新城毅彦監督)で、「花男」と同じ少女漫画が原作。「花男」では明るくたくましい貧乏女子高生役だったが、今作では一転、命わずかの幼なじみを愛し続ける少女種田繭(まゆ)を演じる。

 映画「花男」のヒットほか、同作ドラマのDVDがバカ売れしたことから、200億円以上稼ぎ出したといわれる井上の次回作には、オファーが殺到。その中で「切ない恋模様や予想外の展開にすっかり引き込まれました」と、今作を選んだ。

 原作の漫画家青木琴美氏(28)の前作「僕は妹に恋をする」も昨年映画化され、偶然にも「花男」で井上の恋人役だった松本潤(25)が主演した。「僕の初恋を-」は「僕は妹に-」のスピンオフ作品でもあり、不思議な縁もある。

 これまで「チェケラッチョ!!」「ゲゲゲの鬼太郎」などラブコメ作品が多かった井上だが、前作「花男」で絶大な支持を得たのは、純愛を切なく演じて泣かせた部分も大きかった。配給元の東宝も「子役出身で同世代の女優陣の中では演技力が飛び抜けている」と、信頼を置く。井上も「愛する人をいちずに思う、ヒロインのピュアな気持ちを大切にしたいです」と誓った。

 大学を卒業する来年3月からクランクイン。井上の新たな代表作になりそうな予感だ。