ラジオやテレビにゲスト出演したタレントがもう一度呼ばれることを、業界では「おかわり」と言いますが、トークが面白かった人ほど「おかわり」になる、これはよくある構図です。ゲスト出演は前回お伝えした通りインタビュー形式が多いですから、「おかわり」されるためには「面白いインタビュー」になったほうが良い。では、どうしたら面白いインタビューになるでしょうか。

大好きなハロプロについて語るトークショーをしている五戸です。場所は東京・秋葉原のハロープロジェクトオフィシャルショップ(2015年12月撮影)
大好きなハロプロについて語るトークショーをしている五戸です。場所は東京・秋葉原のハロープロジェクトオフィシャルショップ(2015年12月撮影)

トーク編⑥「面白いインタビューとは」

 【前回までのあらすじ】 インタビュー形式は芸能でも一般でもとても多い形。質問には短く答えてから説明すると頭の中で整理しやすい。

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 面白いインタビューとはどんなものか考えるために、あえて「つまらないインタビュー」について考えてみましょう!

困ってしまう一問一答

 自分がインタビュアーをしていると、少し困ってしまうときがあります。それは、一問一答になってしまうときです。例えば「夏休みはどこに行かれたんですか?」と聞き、「北海道です」と返ってくるとします。続いて「どうでしたか?」と聞いたとき、「楽しかったです」しか返ってこない、なんてことはよくあります。これでは人となりがわからないですよね。もったいないです。

 もちろん、番組内で決められた時間もありますし、あんまり長くなるのも間延びしてしまいますが、最初に短く答えた次には、エピソードトークができると、一問一答ではなくなります。

さすがトップアイドルの嗣永桃子さんです(日刊スポーツ神戸崇利撮影)
さすがトップアイドルの嗣永桃子さんです(日刊スポーツ神戸崇利撮影)

ももちのエピソードトークに学ぶ

 たとえば、アイドルグループ「カントリー・ガールズ」の嗣永桃子ちゃん(あだ名・ももち)がラジオ番組に出演したとき、話の流れから引っ越しの思い出はあるか聞かれ、「小学生の頃引っ越しをしたことがあるんですけど、隣が牛小屋だったんです。お牛さんは大好きなんですけど、動物だからおトイレが外にあるじゃないですか、だからあの臭いがあって(笑)。でも牛小屋のほうが先にあったので文句は言えないです。牛先輩です!」といった感じで、爆笑をとっていました。

引き出しに返答材料詰め込んで

 ももちのエピソードトークは高度な例ですが、夏休みにどこに行ったか聞かれても、「北海道に行きました。楽しかったです」ではなく、そこで何があったのか、珍しい体験はあったのか、はたまたハプニングはあったのか、それをすぐに答えられると、インタビュー回答の幅が広がります。

 番組に限らず、面接や、普段の会話でも使えるテクニックだと思います!

 そのためには、エピソードトークの引き出しが多いと良いですよね。この話は次回詳しく!(次回はトーク編⑦「エピソードトークの作り方」です)

FM NACK5のスタジオにて。特番を担当しました五戸です(2016年5月撮影)
FM NACK5のスタジオにて。特番を担当しました五戸です(2016年5月撮影)

本日のごのへの・ご・ろ・く

エピソードはあればあるほど役に立つ