タマネギを使った食品が続々と登場している。生活習慣病の予防が期待できる健康成分があるとして、素材を生かしたおいしさが人気だ。

 永谷園の「たまねぎのちから

 サラサラたまねぎスープ」は、粉末タイプの即席スープ。タマネギに多い植物性ポリフェノールのケルセチンを含む。ケルセチンは血管の機能改善などの効果があるという。ローストしたタマネギの具入りでパセリも添えた。タマネギの甘さとコクを生かした濃厚な味わいだ。

 キユーピーの「テイスティドレッシング

 黒酢たまねぎ」は、もみ殻が付いたままの大麦だけを長時間発酵させた玄麦(げんばく)黒酢を使った。タマネギのシャキシャキとした食感と甘さに加え、まろやかな酸味と豊かな香りを味わえる。隠し味にマスタードを加えた。葉物野菜や焼いた根菜類に合うという。

 ブルボンの「玉葱(たまねぎ)揚げ餅」はタマネギのうま味を生かした揚げ菓子だ。新鮮な香りとローストの2種類のタマネギパウダーを表面に掛けた。原料のコメを蒸して餅にする際にもパウダーを混ぜており、かむたびに独特の甘みと香りが口の中に広がる。独自の低温製法でタマネギの成分を焦がさないようにし、表面はかりっと、中はさくっとした食感に仕上げた。